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あの日の、あの唄。「中村航」の話②


こんにちは。

ステキコンテンツ古川です。

今日は前回のブログ「中村航の話」の続きです。


前回書いた通り、僕と中村航は、芝浦工業大学の軽音楽サークルに所属していました。

大抵の場合、サークルに所属するメンバー同士でバンドを組みます。

2年生の中村航は2つのバンドに所属していました。

ひとつはボーカルとして。もうひとつのバンドではドラムとして。

ドラムとして所属していた「きんちゃんバンド」は、なんと僕が当時大好きだった泉谷しげる『長い友との始まりに』のカバーをしていて、ボーカルの先輩が濁声で「な~がい~~」と唄っているのを新歓ライブで聞いて、一瞬でファンになりました。


入部後、僕ら1年生は、夏休みまで限定の即席バンドを1年同士で組むことになっていました。

入学したばかりなので相手のこともよく知らず、どんなジャンルをやりたいとか関係なく、とにかくボーカル、ギター、ベース、ドラムが被らないように希望パートでメンバーを振り分けます。

結果的に1年生だけで3バンドくらいできたんじゃなかったでしょうか。

僕らのバンドは、ボーカルが僕、ギターがオッチー、ベースがヒガシ、ドラムがマツモ。

バンドの方向性やコピー曲の選定などは、高校時代にバンド経験のあるマツモが仕切っていました。

あまり知らないローリングストーンズの曲を2曲コピーしましたが、僕は結局最後まで歌詞を覚えられず、後の発表会でもでたらめ英語で歌いました。

その他、ヒミツのあっこちゃんの「あっこちゃんブギ」とか、マツモが選んだ曲をいくつかコピーしました。

演奏のクオリティは正直、ひどいものです。

でも、はじめてのバンドは楽しく、熱く、エモーショナルで、一生懸命やりました。

バンド名は確か「エリエール落合とアプリケーターズ」だったと思います。


あと僕は、もうひとつバンドを掛け持ちしました。

Jポップを中心に演奏するバンド「チェリーキッズ」です。

「チェリーキッズ」には無敵の静岡コンビ・ナガサワ(Vo)とモリ(G)が所属していました。

そこにルックス人気ナンバーワンのQちゃんがベース。ドラムはチバ。

「アプリケーターズ」と比べると、とにかく華があります。

ぼくはなぜか「チェリーキッズ」のコーラス&ハーモニカを依頼され、引き受けました。

ハーモニカは、高校時代に長渕の弾き語りをコピーして遊んでいたので、それっぽくは吹けました。

「チェリーキッズ」はとにかくポップで、ジギーの人気曲を何曲かコピーしていました。

(実はキーボードがいて、他校の女の子が参加していたんじゃないかと最近聞いたのですが、僕は全く覚えていませんでした。。。)


僕ら1年生が、夏休み前に開催する「学内コンサート」に向けて練習に励むころ、2年、3年、4年のバンドは6月の「定期演奏会」に向けて熱いバトルを繰り広げていました。

僕たちのサークルでは、「定期演奏会」の演奏順を、事前に行うオーディションで決めるのです。

学内のホールでオーディションを行い、得票が多い順に、何バンド目に演奏するか選ぶことができます。

当然、めざすは演奏会の締めとなる「トリ」です。

オーディションは部員全員の投票形式で、1年生にも投票権があります。

またオーディションは、演奏順を決める場であると同時に、1年生にとっては初めてきちんと上級生の演奏を聴くことのできる場でもありました。


ここまでバンド結成の経緯をつらつら書いてきましたが、ブログで書きたかったのはここからです。

僕はこのオーディションで、はじめてきちんと、中村航がボーカルをつとめるバンド「とんずらボーダー」の演奏を聴いたのでした。

印象的だったのは、上級生のほとんどのバンドがコピー演奏だったのに対し、「とんずらボーダー」はオリジナル曲を演奏していたことです。

そのとき聴いた衝撃の唄が、これです。




 「おたまじゃくしはおったまげ」


 作詞/中村航 作曲/リッチー高田


 おたまじゃくしはおったまげ

 大きくなったらカエルになる

 ざりんちょ ナマズ ミドリガメも

 僕にはちょっと敵わない


 だんだん足が生えて

 だんだん手が生えて

 しっぽが切れたらなんとびっくり

 カエルの森の王子様

 ひょうたん池のあこがれ

 丸い地球を飛び跳ねる

 ぴょんぴょん!


 おたまじゃくし

 おったまげろげろげろげろ

 あちら側のイメージなど

 おったまじゃくし

 おったまげろげろげろげろ

 消し飛ばす 熱いPassion!


 おたまじゃくしはおったまげ

 大きくなったらカエルになる

 おたまじゃくしはおったまげ

 大きくなったらカエルになる


 なんでお前が正しい?

 どうしてお前が綺麗だ?

 笑われようがきっと負けねえ

 たまげたValue Judgement

 ひょうたん池を這い出て

 丸い地球を闊歩する どうでい!


 おたまじゃくし

 おったまげろ! げろ!

 あちら側のイメージなど

 おったまじゃくし

 おったまげろげろげろげろ

 消し飛ばす 熱いPower!





この唄を初めて聴いたときの僕の感情は、「羨望」と「嫉妬」でした。

(続く)